感染徴候のない創部の治癒を促進する要因を選ぶ問題です。
感染徴候のない創部の治癒を促進する要因はいくつかあります。
●全身性因子
〈栄養状態〉
タンパク質、ビタミン(特にA、C、E)、ミネラル(亜鉛など)。バランスの取れた食事を摂取します。
〈基礎疾患〉
糖尿病、免疫不全、血管疾患などは、創傷治癒を遅延させる要因です。基礎疾患の適切な管理と治療が重要です。
〈全身状態〉
加齢、肥満、喫煙、ストレスなどは、創傷治癒を妨げます。生活習慣の改善やストレス管理も大切です。
●局所性因子
〈創部の状態〉
創部の清潔度、湿潤環境、血流、酸素供給などが、創傷治癒に影響します。適切な創傷被覆材の選択や、壊死組織の除去、血流改善などが重要です。
〈感染〉
創傷治癒を最も阻害する要因の一つです。感染徴候がないか注意し、必要に応じて抗菌薬を使用します。
●外的要因
放射線療法、ステロイド薬、免疫抑制薬などは、創傷治癒を遅延させる可能性があります。これらの治療を受けている場合は、医師と相談しながら創傷管理を行います。
【1】×:不適切
圧迫により血流が妨げられ、創部の治癒を遅らせます。
【2】×:不適切
痂疲は創部が治癒している段階です。
【3】〇:適切
浸潤環境が創部の治癒を促進させます。
【4】×:不適切
消毒ではなく洗浄で汚れや菌を洗い流します。
【5】×:不適切
浮腫によって血流やリンパの流れが不良になるため、創部の治癒は遅れます。
この問題は正しいものを選ぶ問題なので【3】が正解となります。